グルテンフリーってなんでいいの?メリットを解説!ダイエット効果も!

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最近いろんなところで耳にする「グルテンフリー」。
「なんとなく身体によさそう」というイメージがあると思いますが、何がいいのかはわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、グルテンフリーの基礎知識を紹介するとともに、グルテンフリーを取り入れることで、生活がどんなふうによくなるのかを解説します。
お子さんのいるご家庭やお菓子作りが好きな方、またお肌の悩みを抱えている方にも役立つ情報も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の対象読者

・グルテンフリーの基礎知識を得たい方
・グルテンフリーで生活がどう変わるか知りたい方

グルテンフリーの基礎知識

グルテンは小麦粉からでる成分

グルテンとは小麦粉に水を混ぜたときにでる成分のことです。
小麦粉自体をグルテンと捉えている方も多いと思いますが、正確には水を混ぜてこねることで発生する成分のことを指します。
小麦粉に含まれるグルテニンとグリアジンという2種類のタンパク質がこねられることで、グルテンに変化します。

小麦粉のなかでも、これらのタンパク質の量が多く、グルテンが多くなるのが強力粉、反対にグルテンが少ないのが薄力粉と呼ばれます。
小麦粉は水に混ぜて調理されるため、小麦粉をつかった料理にはグルテンが含まれることになります。

グルテンフリーはグルテンを含む食材を摂取しない

グルテンフリーは、グルテンを摂取しない食生活を指します。
パンやパスタ、うどんなどの小麦粉を使った食材を避け、グルテンを含む小麦食品によるデメリットを避けるというもの。

近年、糖質オフが話題となり、炭水化物をとらないという食生活やダイエットが流行しましたが、グルテンフリーはお米は食べて問題なし。
そもそも糖質オフダイエットのために炭水化物をすべて避けることは、エネルギーの源となる糖質を摂取する機会を極端に減らしてしまうことになります。
一方、グルテンフリーはお米から糖質が摂取できるため、エネルギーをしっかりと身体に取りいれることが可能です。

ちなみに、グルテンフリーの生活により成果を出している有名人として、テニス界で史上最多のビッグタイトル獲得を誇るノバク・ジョコビッチがいます。
グルテンフリーの生活を取り入れてパフォーマンスが上がり、現在の功績につながったことが有名です。

グルテンは中毒性がある?

とはいえ、「お米だけじゃものたりない」、「うちは毎朝パンがいい」、「パンやパスタってやめられない」という方も多いですよね。
実は、グルテンを含む小麦粉には、中毒性、依存性があるとも言われています。
そのため、美味しくてやめられない、ついつい食べすぎてしまうといったことを引き起こしてしまいます。

また、パンなどの小麦粉製品には当然バターや塩分なども含んでおり、より人間の食欲を誘ってきます。
小麦に含まれる栄養素もあるため、ビタミンBやミネラルなどの摂取のために適度な量を食べるのは問題ありません。
ですが、小麦粉を使った加工食品は食べすぎを招いたり、そこに含まれる保存料などをとり続けると、身体に悪影響を及ぼす成分も含まれるため、毎日の主食はお米にするのが無難でしょう。

グルテンによる悪影響は?

アレルギーを引き起こす

消費者庁による情報では、アレルギーを引き起こしやすい食材として小麦が4位に位置しています。
ちなみに1位〜3位は卵、牛乳、木の実。

食品に関するアレルギーは、普段おいしく食べている食べ物が、ある日突然体調不良の原因になるもの。
食品アレルギーと聞くと、子どもの症状をイメージする方が多いかもしれませんが、大人でも発症するリスクは十分にあります。
前述の順位では小麦は4位となっていますが、食物アレルギー診療ガイドラインによる18歳以上のアレルギー食材としては、甲殻類に次ぐ2位となっています。

アレルギーガイドライン2021 ダイジェスト版 第5章 疫学

そのため、グルテンフリーを取り入れている方の中には、体質改善やアトピー体質の軽減など、すでにアレルギー症状が出ている方で実践されている方も多くおられます。
大人でもアレルギー体質の人や栄養バランスが偏っている人などは、食品アレルギーを引きおこしやすいとされています。
皮膚の炎症や喘息、嘔吐などのわかりやすい症状だけでなく、原因がわからない腹痛や倦怠感、肌のトラブルなども、食品アレルギーの可能性があります。

お肌のトラブルや健康被害も?

グルテンフリーのメリットとしては、お肌のトラブルや健康被害への対策もあげられます。
小麦を使っているパンやパスタなどの食品の多くは、小麦の状態から工場で加工されて、店舗で販売される「加工食品」。
加工食品は素材そのものから加工され、一定期間、問題なく食べれるために、保存料などを添加する必要があります。

保存料は人工的に作られたものが多く、それらには化学薬品や添加物を含んでいます。
添加物を含んでいるかどうかは、パッケージなどに表示されている成分表を見ればすぐにわかり、成分表に/(スラッシュ)の表示があれば、その後ろに表示されている成分が添加物です。
成分表を見れば、パンなどの小麦を加工した食品や、ハム、ベーコン、ソーセージなどの加工肉には、添加物が多く含まれていることがわかります。

ご自身でオーガニックの小麦から、パンなどの食材を作る方であれば、添加物を含まない(グルテンは含みますが)、比較的健康的なものを食べることが可能です。
ですが、グルテンを摂取する方の多くは、添加物を含む加工食品を食べているはずです。

化学薬品などを含む添加物は、より美味しくなってよりたくさん買ってもらえるように、より日持ちして買ってもらえるようにという、企業努力の側面もあります。
ですが、製造から日持ちのする加工食品を毎日食べるということは、人工的に作られた添加物を毎日身体に取りいれるということ。
そのため、先に述べたアレルギーなどの健康被害やお肌のトラブルなどの原因にもなります。

毎日食べることが当たり前になっているスーパーやコンビニのパンなどの小麦食品ですが、原因のよくわからないお肌や健康面でのトラブルに悩まされている方は、毎日の主食をお米に変えるだけでも、想像以上の効果が表れるかもしれません。

グルテンフリーで楽しめること

お米や米粉のお菓子が楽しめる

筆者の家庭では、妻が定期的にお菓子を作ってくれます。
最近は妻も食材の健康面での効果に注目しており、お菓子作りに使うのは小麦粉ではなくもっぱら米粉。

米粉で作ったお菓子は、小麦粉を使ったものと比べて、よりもっちりとした食感が楽しめます。
最近ではグルテンフリーの流行もあり、米粉で作るお菓子の書籍などもたくさん販売されています。
筆者の家庭でも書籍を見ながら、妻がいろんなお菓子を作ってくれています。

お菓子作りが好きな方や、お子さんのいるご家庭であれば、米粉のお菓子作りの書籍は一冊あればとても楽しめます。
「え、これも米粉で作れるの!」というお菓子も多いため、一冊購入してみると料理の幅も広がり、楽しめること間違いなし!
お金を払って書籍を購入すれば、グルテンフリーを本格的に取りいれるための一歩にもなりますよ!

お米は食べれるのにダイエット効果!

グルテンフリーは、グルテンが含まれる食材を避けることで、グルテンによる悪影響を避けるというもの。
そのため、同じ炭水化物でもお米は食べてもOKな食生活のため、お米から得られるエネルギーは摂取することができます。

近年、糖質制限ダイエットが注目され、糖質の多い炭水化物全般を避ける方が多くおられます。
ですが、炭水化物全般をすべて避けるということは、そこから得られるエネルギーを摂取しないということになります。
炭水化物を含む食品は、とりすぎもよくないですが、不足することにも注意が必要なのです。

そもそも糖質制限ダイエットは、炭水化物全般を避けるということで、そのわかりやすさから流行したもの。
一方で、医学の専門家などからは、過度な糖質制限ダイエットによるデメリットもさまざま言われています。
過度な糖質制限ダイエットは、炭水化物に含まれる食物繊維を摂取しないことで便秘になったり、低血糖による体調不良を引き起こす恐れがあります。

グルテンフリーの食生活では、過度な摂取はNGですが、お米や米粉を使ったお菓子などはあまり罪悪感なく食べることができます。
グルテンには中毒性があるともいわれるため、グルテンフリーをとり入れれば「もっと食べたい」という欲求も減り、ダイエット効果にもつながります。
これまでダイエットのために「炭水化物好きだけどガマン」と思っていた方も、「お米なら食べてOK」と思れば、ダイエットによるストレスも軽減されますよね。

おわりに

最近いろんなところで耳にするグルテンフリーのメリットや、なぜグルテンフリーが流行しているか、ご理解いただけたでしょうか。
グルテンには、あまり意識されていない健康面への悪影響があるため、当たり前のように毎日食べていたものを変えるだけで、暮らしが大きく変わるかもしれません。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、さまざまな保存料や添加物を含む加工食品(パンやパスタ)を毎日食べさせ続けるのは、知ってしまうと抵抗を感じますよね。

お料理が好きな方であれば、米粉で作れるお菓子もたくさんあり、グルテンを避けても美味しいものはたくさん楽しめます。
米粉を使ったカフェなども増えており、「これも米粉で作れるんだ」という発見もあるため、グルテンフリーを生活にとり入れてみてはいかがでしょうか。

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