子どもが約束を守らない?ではあなたは親子での約束を守れていますか?

子育て
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我が家には小学生の娘がいますが、親とした約束を必ず守れるわけではありません。
例えば「漫画を読むのはスマイルゼミの宿題が終わってからね」と約束してても、ついつい忘れて漫画を読んでしまうといった具合です。

些細なことであれば、親が何度注意しても約束を守れない子どもも多いのではないでしょうか。
親としては「約束を守ることはとても大切なんだよ」ということをわかってほしいのですが、子どもはなかなか親の思ったとおりに行動してくれないものです。

そんなときふと思ったのが「子どもとした約束を大人は守れてるのか」ということ。
些細な約束やずいぶん前にした約束は、大人にとってはあまり重要ではないこともあり、忘れていることも多いのではないでしょうか。
でも、子どもは大人を信じ、大人が約束した小さなことを期待して覚えています

本稿では、子どもが約束を守れない理由に加え、子どもと大人の約束に関するやりとりを2つ紹介させていただきます。
思い当たるフシのある大人の方(親御さんに限りません)は、これを機に子どもとの約束のあり方を再認識した上で、子どもに約束の大切さを伝えてみてはいかがでしょうか

□本稿の対象読者
・子どもが約束を守るようになってほしい方
・子どもに約束の大切さを伝えたい方

そもそも子どもは約束を守らないのは

そもそも子どもが約束を守れない理由としては、以下のようなものが考えられます。

  1. 今やりたいことを優先してしまう
  2. 予定、将来予測を立てる経験が少ない
  3. 反抗期である
  4. 約束の認識が大人と乖離している

今やりたいことを優先してしまう

よく耳にするのが「ゲームの時間を決めても守らない」「外で遊ぶのは5時までと言っても守らない」といったことです。

ロア
ロア

私自身、親の言いつけを守らずに長時間ゲームしていたことを覚えています。


遊びの時間は子どもにとって何よりも楽しい時間。
今やりたいこと、楽しいことがあればついつい約束を忘れ、優先してしまいます。

大人であれば約束があれば、今やりたいことがあっても我慢し、約束を守ることができます。

ですが、子どもは大人に比べて我慢することが苦手なため、楽しいことを中断して約束を守るというのは難しいのでしょう。
たとえ怒られるとわかっていても、今楽しい瞬間を優先してしまいがちです。

予定、将来予測を立てる経験が少ない

大人であれば学生時代に授業や集合の時間を守ったり、友人との約束を守ったりと様々な経験を積み、さらに社会人になれば手帳を持ち、その日の予定を考えながら仕事をしていきます。
何年も何十年も、その日にやらなければいけないことなどを頭に入れながら、生活を送っているはずです。

しかし、子どもはこの経験が少ないため、先の見通しを立てるというのがまだまだ苦手なのでしょう。

「約束の時間を守らなければ怒られる」くらいは考えるかもしれませんが、その時間を守らなければそのあとどうなるか、誰に迷惑がかかるか、何か困ることはあるか、といった見通しを立てるのは大人に比べて苦手なはずです。

ロア
ロア

そもそも予定を立てる経験が圧倒的に少ないから、しかたないのかもしれません。

反抗期である

小学校の中学年くらいになると、それまでどこに行くにも親が一緒だったのが、子どもたちだけで出かけるようになり、一気に行動範囲が広がります。
それに伴い、家族が一番だった生活が、友人との価値観や共通認識を優先するようになり、反抗的な態度をとるようになる時期があります。
読者の皆さん自身にも身に覚えがある方が多いのではないでしょうか。

「ギャングエイジ」とも呼ばれるこの時期は、親に反抗的な態度を取り、約束や言いつけも守らないことが増えるはずです。

ですがそれは子どもが成長している証拠。
このケースであれば約束自体は理解でき、頭に入っているはずですので、反抗期が落ち着くまでは気長に優しく見守りましょう。

ロア
ロア

反抗期の子どもに対して親も反抗的な態度をとるのはNGですよ!

約束の認識が大人と乖離している

約束に対する重みや価値観が大人とずれていることも考えられます。

はっきりと「約束ね」と言っていない場合、子ども自身は約束と捉えていない可能性もあります。
そのため親が約束したつもりでも子供にとってはそんなつもりではなく、親からすれば「なんで約束を守らないの」と思ってしまうこともあるでしょう。

ロア
ロア

曖昧な場合はしっかりと「約束ね」と、子どもに言っておくのが良いかもしれません。

子どもとの約束、忘れていませんか?

以前、筆者が実家に家族で訪れた際、帰る間際になって長女が「おばあちゃんの家に泊まりたい」と言いだしました。
急に言いだしたので、その場では祖母がなだめたのですが、長女はどうしても泊まりたかったよう。

というのも、以前実家に来た際に祖父母が「今度はお泊りにおいで」と言っていたようで、長女はその言葉を期待して受け取っていたようです。
大人の場合は社交辞令という言葉がありますが、子どもは大人の言った言葉をまっすぐに受け取り、期待を膨らませます。

親御さんだけでなく、孫に対して言った祖父母の言葉、甥っ子や姪っ子に言った叔父、叔母の言葉が、子どもにとっては重要な意味を持っています。

このような些細なやりとりを子どもとすることは日常茶飯事と思います。
「今度○○に行ったら○○を買ってあげる」とか「今度の休みは○○に行こっか」とかいったやりとりです。
大人があまり考えなしに発した言葉でも子どもは期待してしまいます
些細な約束ですが、大切にしてあげましょう。

また、たまにしか会わない祖父母や叔父、叔母は、社交辞令的に発した言葉にあまり責任を感じていないケースもあるので、親御さんが間に入るようにしましょう。
例えば「この前おばあちゃんが泊りにおいでって言ってくれたこと嬉しかったみたいだから今度泊めてあげてくれる?」といった具合に、子どものいないところで調整してあげるのが良いかと思います。

子どもをがっかりさせないように、まずは大人が約束を守りましょう

将来の約束も大切に

先日、「6才のボクが、大人になるまで。」という映画を見た際に、離婚して別居している父と息子の間でのこんなやりとりがありました。

父 『(再婚して新しい家族ができたからファミリーカーに)車を買い替えたんだ。』
息子『GTO(クラシックカー)は自分用に置いてるんでしょ?』
父 『あの車は売ってしまったよ。残念だけど。』
息子『本当に?』
父 『クラシックカーってのはマニアがいるから高く売れてよかったよ。』
息子『16才になったら僕にくれるっていう約束は忘れたの?』
父 『おいおい、そんな約束してないだろ。笑』

子どもは大人の様々な持ち物に興味を持ちますよね。
車、ジュエリー、腕時計、服、靴、パソコン、楽器などなど。

この映画のように、子どもが興味をもったときに大人が「何才になったらあげるね」と約束する場面を目にすることがあります。
実際、筆者の妻が長女に対して「大人になったらこの指輪はあげるね」というやりとりをしているのを隣で聞いていたことがあります。

ですが、時間がたつとその約束を忘れてしまう大人も多いのではないでしょうか。
そして子どもが「もうすぐあれもらえるの?」となったときには大人はやりとりしたことすらすっかり忘れてしまっている。

ロア
ロア

妻にはしっかりと覚えておいてほしいものです。

子どもとの約束に大人は責任を持ち、「お父さん、お母さんも約束はしっかり覚えているからね」という姿勢を見せることで、子どもに約束の大切さを伝えるようにしましょう。



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おわりに

ここまで紹介してきたように、子どもは大人の言ったことを大人以上に覚えていますし、その言葉に大きな期待を抱いています。

子どもに約束することの大切さを伝えたいのであれば、まずは大人が子どもとの約束を必ず守るようにしてはいかがでしょうか。
また、子どもが約束を守れたときは目一杯褒めてあげましょう
約束を守れなかったときは叱るのに、約束を守っても褒められないのであれば、子どもにとっては不公平ではないでしょうか。

大人としては「約束は守って当然」と思っていても、子どもができたことは褒めてあげることで「約束を守ることはいいことなんだ」という認識をもたせてあげましょう。
大人でも約束を守れない人はたくさんいますから、子どもができて当然という思いは捨ててもいいのではないでしょうか。

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