白崎海洋公園キャンプ場が「おすすめできない5つの理由」。東側は特に注意!

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キャンプをされる方であれば、「日本のエーゲ海」とも呼ばれる和歌山県白崎海岸の一角にあるキャンプ場が気になってる方も多いのではないでしょうか。
筆者自身、絶景に包まれたキャンプ場がとても気になっており、東西のサイトがあるうち、東側サイトに先日宿泊することができました。

ここでしか感じることのできないステキなポイントがある一方、「リピートはないかな」と思う「残念なポイント」もいくつかありました。

本稿では白崎海洋公園キャンプ場のうち、特に東側サイトについて「おすすめできない理由」を紹介します。

ロア
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利用してみて「宿泊するなら絶対西側!」、「むしろデイキャンプがいいかも」と感じました。

わかっていれば対策できる部分もある反面、立地上、どうしようもないポイントもありますので、このキャンプ場を検討中の方の参考になれば幸いです。

白崎海洋公園とは

日本のエーゲ海とも呼ばれる絶景

白崎海洋公園は、和歌山県日高郡由良町の白崎海岸に立地する県立の自然公園です。

太平洋に囲まれた岬全体が公園となっており、岬を囲む青い海と真っ白な石灰岩からなる景色が絶景です。
その特徴的な景色から「日本のエーゲ海」とも呼ばれています。

また、住宅地からも離れており、夜になると周囲に明かりもないため、壮観な星空が空一面に広がります

2021年にはL’Arc〜en〜Cielのボーカル、和歌山県出身のHYDEさんが自身のミュージックビデオの舞台とするなど、幻想的な景観はとても絵になります。

アクセス

所在地:日高郡由良町大引960-1
電車でのアクセス:JR紀伊由良駅よりタクシーで約15分
車でのアクセス:湯浅御坊道路 広川ICより約30分

キャンプ場は公園内の一角

キャンプ場は公園内の南側の一角にあります。
公園内は道の駅(パークセンター)や展望台、シーサイドデッキ(遊泳および魚釣り禁止)などがあり、どの場所からもこの地特有の石灰岩が見えるため、景色、自然を満喫できます。

下の全体図にあるように、東側が道の駅、西側が展望台で、その間の南側がキャンプ場となっています。
キャンプ場は炊事場を挟んで西側と東側に分かれています。
ちなみに西側のほうが景観が良いとされており、先に予約が埋まってしまいます。

筆者が宿泊したのは道の駅に近い東側サイト
展望台から望む海
シーサイドデッキは遊泳禁止ですが皆さん足をつけて楽しんでおられました

キャンプ場の概要

利用料金、キャンセル料

キャンプ場では車の乗り入れができるオートサイト、フリーサイト、ログハウス、デイキャンプが用意されています。
各施設の利用料金は以下のとおりです。

オートサイト(西)4,000円〜
オートサイト(東)4,000円〜
ログハウス(大型、最大10人)50,000円〜
ログハウス(中型、最大6人)20,000円〜
フリーサイト2,000円〜
デイキャンプ3,000円〜

また、キャンセル料は以下のとおりとなります。

宿泊日の7日前〜4日前宿泊料金の30%
宿泊日の3日前〜2日前宿泊料金の50%
宿泊日の前日宿泊料金の70%
宿泊日当日(無連絡の場合を含む)宿泊料金全額

時間

チェックイン、チェックアウトの時間は以下のとおりです。

チェックインチェックアウト
オートサイト、フリーサイト13:00〜16:009:00〜12:00
ログハウス15:00〜16:009:00〜10:00
デイキャンプ9:00〜〜17:00

キャンプサイトについては、前日の宿泊客がいない場合は追加料金なしで9時からチェックインできるようです。

ロア
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私も平日に訪れたので10時にチェックインできました。

早い時間でのチェックインを希望される方は、お問い合わせされることをおすすめします。

区画

オートサイトの区画は東サイトで平均12m×12m、西サイトで平均16m×16mとなっており、かなり広いです。
車をとめてもタープ、テントを余裕をもって広げられます。
また、サイト内にはAC電源も用意されているため、スマホの充電の心配なども不要です。

区画内の地面は土と多少の芝で、平地で砂利なども少ないため、テントの設営も苦労なく行えるかと思います。

炊事場、トイレ

炊事場は東サイトと西サイトの中間に用意されています。
屋内にシンクが用意されているため、雨天でも問題なく利用できます。

なお、炊事場にゴミ捨て場も併設されています。
入場時にいただけるゴミ袋で分別して利用しましょう。

この建物内が炊事場
炊事場は非常に清潔に保たれていました
炊事場の西側にゴミ捨て場があります

また、トイレは東サイトは道の駅側、西サイトは展望台側のトイレを使用します。
トイレにはウォシュレットもついており、虫が少し多いですが非常に清潔な印象を受けました。
手洗い用の石鹸も用意されていました。

展望台側のトイレです

ペットの連れ込みは不可

ペットの連れ込みは宿泊、デイキャンプに限らず不可となっています。
ペットと一緒にこの風景を楽しみたいという方は、残念ながら日帰りでの観光という形になります。

強風に見舞われることも

海上にせり出す岬に立地するため、山中のキャンプ場に比べて風の強い日や突風の発生が見込まれます
テントやタープの設営に際しては、十分にペグを打ち込み、念のため予備のペグを用意するなど、強風対策が必要です。
初心者キャンパーの方であれば、悪天候が見込まれる場合にはキャンセル料金が発生する前にキャンセルすることも検討されるべきかもしれません。

なお、強風対策としてはスチールなどの頑丈なペグの使用が必須。
筆者も使用しているSoomloomのスチールペグはコスパが良くてオススメです。
スチールなので少し重さがありますが、長さも複数から選べるため、「今使っているペグじゃ少し不安だな」とお感じの方なら購入の価値ありです。

ステキなポイント

ここではこのキャンプ場のステキなポイントをいくつか紹介させていただきます。

最高の景観

なんといっても幻想的な大自然からなる景観は最高です。
キャンプ場に到着した際には家族全員「すげぇぇ」と感動しました。

キャンプサイトは石灰岩に囲まれたなかに位置し、ここでしか味わえない特別な体験ができます。

また、北側のシーサイドデッキに行けば澄み渡った海を見ることできますし、西側の展望台に行けば真っ白な石灰岩の岸壁と真っ青な海の壮観な景色を見ることができます

道路から眺める岬
駐車場からの景観
東側サイトからの眺め

星空

石灰岩と海からなる景色以上に感動したのが星空
筆者の住む大阪では見られない空一面の星空を見ることができました。
キャンプサイトを囲む石灰岩とその上空に瞬く星空が最高の思い出となりました。

自然のものですので当然天候にも左右されますが、これから訪れる方にはぜひ楽しみにしていただきたい光景です。

広くキレイな区画

前述のとおり、区画は東サイトで平均12m×12m、西サイトで平均16m×16mとなっており、とても広いです。
また、区画内は傾斜もなく、砂利や落ち葉なども少ないため、テントの設営などもとてもラクに行えます。

また、区画内の駐車スペースや前面の通路はタイル敷きとなっているため、砂や落ち葉が付くことを気にせず、テントやタープも片付けられます。
広いサイトですので、片付けの際も荷物をすべて広げながら、順序よく車への積み込みが行えます

水はけ良好

筆者が宿泊した際には、夕方の1時間ほど、豪雨に見舞われました。
その際は強風も吹き、かなり焦りました。

区画内一面が水たまりのようになり、石灰岩の傾斜には滝のように水が流れていました。

なんとか1時間ほどで天気は回復してくれましたが、そのあと実感したのが区画の水はけのよさ。
ひどいところでは深さ3cm前後の水が流れている箇所もあり、土の地盤で心配でしたが、雨がやんで1時間もすれば水たまりがほとんどなくなりました。
夏の暑い時期だったこともありますが、区画の水はけは非常によいと感じました。

ロア
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水はけはよく、そのあと虹も見れたのでむしろ良い思い出ができました。



おすすめできない5つの理由

ここからは実際に宿泊してみてわかった「おすすめできない5つの理由」を紹介していきます。
特に東側サイトは個人的に「リピートはないな」と感じたので、参考にしていただければと思います。

道の駅が近すぎる

東側サイトのすぐ隣に駐車場とトイレがあります

東側サイトは道の駅のすぐ隣に位置しています。
道の駅は17時に閉まりますが、併設されている駐車場やトイレは24時間利用可能です。
このことが「最大のおすすめできないポイント」です。

駐車場やトイレには夜遅くなっても利用者がひっきりなしに出入りする印象を受けました。
筆者が宿泊したときが偶然そうだったのかもしれませんが、24時をまわっても駐車場から大きな話し声や笑い声が聞こえ、夜中に目を覚ますこととなりました。

また、車のアイドリングやドアの開け閉め、バイクのエンジンの音などがとても気になり、途中なかなか眠りにつくことができませんでした。

キャンプ場予約サイトでもそのような案内は記載されていましたが想像以上だったので、夜中の騒音などが気になる方は東側サイトでの宿泊を諦めたほうがいいかなと思います

ちなみに西側サイトであれば駐車場から多少距離があるため、そこまで気にならないんじゃないかと思います。
宿泊客に対しては21時以降はクワイエットタイムということで静かに過ごすよう、入場時に案内されますので、宿泊者は静かに過ごされていました。

絶景を有する公園の一角

ここからは東西のサイトに共通する点となりますので、西側サイトの利用をお考えの方も参考にしていただければと思います。

キャンプ場が絶景の星空が望める公園内にあるため、夜中でも多少は公園に出入りする方がおられるようです。
また、東側の駐車場からキャンプ場を挟んだ西側に展望台があるため、駐車場からキャンプ場を通って展望台まで行かれる方の話し声や笑い声が夜中でも聞こえました。

キャンプ場の入り口にはポールがあり、「過去にトラブルもあったため、海側を通ってください」という旨の注意書きがありましたが、夜中の展望台利用者にはあまり効果がないようです。
夜中に訪れる方は、海側を通るよりキャンプ場を抜けた方が展望台が近いこともよくご存知の地元の方かなと思います。

この点は東西いずれのサイトでも影響を受けるポイントです。
筆者が目を覚ましている間でも数組がキャンプ場を通っていかれたので、この点が気になる方は宿泊を諦めてデイキャンプの利用をおすすめします。

展望台は東側の駐車場からキャンプ場を挟んだ西側にあります

風呂、シャワーがない

過去の台風の被害により、現在は風呂、シャワーを利用することができません
お風呂に入りたい方は、車で30分弱、山を越えた日高町にある「海の里 みちしおの湯」まで車で移動する必要があります。
ちなみにキャンプ場予約サイトでは御坊市の「宝の湯」、広川町の「ほたるの湯」も紹介されていますが、「海の里 みちしおの湯」が最寄りの温浴施設となります。

現地でお風呂に入れないだけでなく、夕食後にお風呂に入りたい方であればその時間までドライバーさんは飲酒できないことになります。
また、シーサイドデッキで水遊びしてもシャワーを浴びることができません。

筆者が訪れた際には復旧作業などをしている様子も見えませんでしたが、大浴場、シャワーの再開を願うばかりです。

道の駅の品揃えはイマイチ

和歌山で漁港も近いため、「道の駅で新鮮な海の幸に出会えるかも」と期待していまし。
ですが、魚介は干物が少しあるものの、キャンプ飯に使いたい生魚などは販売されていませんでした。

名物はアカモクという海藻のようで、レストランではアカモク丼やしらす丼をいただけますが、キャンプの食材を購入するという期待はあまりできないかもしれません。

「和歌山の海の幸でキャンプ飯!」とお考えの方は、来場前の購入をご検討いただくべきです。
ちなみに広川ICからキャンプ場までの道中にはあまりめぼしいお店は見当たらなかったため、御坊市のほうまで足を伸ばす必要があるかもしれません。

コンビニ、スーパーは近くない

コンビニやスーパーはいずれもキャンプ場から車で15分ほどかかります。
「あれ忘れた!」とか「これが足りない!」ってこともキャンプではよくあるかと思いますが、往復で30分となると結構もったいないですよね。

もったいない時間の浪費を避けたい方は忘れ物チェックを十分にしていただくほかないかと思います。
ちなみに広川ICから車でお越しの方は「ローソン 由良町門前店」がキャンプ場までの最後の、かつ最寄りのコンビニになります。

おわりに

ご紹介したとおり、ここでしか見られない絶景のなかでのキャンプは最高です。
まわりに建物などもなく、自然に囲まれたなかでの星空も心が洗われるほどキレイなものでした。

一方で、就寝時間以降はその立地上、ガッカリする面があったため、個人的には「デイキャンプでの利用がおすすめ」、「宿泊するなら絶対に西側サイト」と感じています。
敷地内の海では水遊びもできるため、家族連れなどはデイキャンプでも遊びやバーベキューを存分に楽しむことができるのではないでしょうか。

もし宿泊での利用の方は、道の駅から離れた西側のサイトを確保し、公園利用者の多少の通行や話し声は覚悟して利用すべきかと思います。

ちなみに同じ和歌山で海が望めるキャンプサイトならリゾート大島がオススメです。
しっかりと整備されていて、自然のなかで静かな時間を過ごすことができ、白崎海洋公園と同様に満点の星空を見ることもできます。
以下の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。







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