おうちでコーヒーを飲む方であれば、「コーヒーを豆から挽いてもっとおいしいコーヒーを飲みたい」という方もおられるかと思います。
一方で「コーヒーミルやコーヒーグラインダーっていろんなメーカーから販売されててどれがいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
筆者は「本格的だけどコンパクトでコスパのいいコーヒーグラインダーを買おう」と思い、様々なメーカーの製品を比較した結果、ノルウェーのメーカー「wilfa(ウィルファ)」の「SVART Nymalt」にたどり着きました。
本稿では、「wilfa SVART Nymalt」の特長や他社製品との比較を掲載しています。
もしあなたがコスパに優れたコーヒーグラインダーをお探しであれば、この記事が今後の楽しいコーヒーライフの参考になるかもしれません。
・電動のコーヒーミル、コーヒーグラインダーの購入を検討中の方
・コスパのいいコーヒーグラインダーをお探しの方
wilfa(ウィルファ)とは
ノルウェーのメーカー「wilfa」は、生活家電を取り扱うメーカーです。
設立は1948年と古く、日本の大手コーヒー機器メーカー「Kalita」よりも10年前に設立されています。
コーヒーメーカーやドリッパーなども扱っており、北欧らしいシンプルでスタイリッシュなデザインが魅力です。
国際コーヒー機関の2012年時点の発表によると、ノルウェーはコーヒーの消費量が日本の約2.7倍、世界でも3番目に多くコーヒーを飲んでいるコーヒー大国。
そのノルウェーで70年以上も愛されていることからもwilfaの評価がうかがい知れます。
SVART Nymalt
臼式の本格グラインダー
コーヒーグラインダーの刃には様々な種類がありますが、大きくはプロペラ式と臼式に分けられます。
プロペラ式は比較的安価な電動ミルに使用されることが多く、プロペラのような刃でコーヒー豆を粉砕していきます。
一方、SVART Nymaltに用いられているのは二枚の刃の間でコーヒー豆を粉砕する臼式。
臼式には二枚の刃が円錐状に重なり合うコニカル式、平行に重なり合うディスク式、二本のバー状の刃にコーヒー豆を通すロールグラインダーなどがありますが、SVART Nymaltはコニカル式となっています。
臼式は二枚の刃の隙間を調節することで、コーヒー豆を好みの挽き目に調整ができます。
プロペラ式に比べるとコーヒー豆の粒度の均一性が高く、時間当たりの粉砕量も多いのが特徴です。
性能が優れる分、プロペラ式よりも価格が高くなりがちです。
価格は約2万円
価格は約2万円となっており、コニカル刃をもつ臼式コーヒーグラインダーの中では比較的安価とされています。
筆者としては「今後コーヒーをもっと楽しみたい!」という方にとってはコスパ最高の製品と感じています。
ですがプロペラ式の製品などと比べると決してお安い製品ではないので、「1万円前後の電動ミルでいいんだけど」という方はここで記事を読むのをやめていただいて結構です。
「全然予算内!」という方や「少し予算オーバーだけど性能が良ければ検討対象」という方はこのまま読み進めてください。
シンプルなデザイン
デザインはシルバーとブラックの非常にスタイリッシュな印象。
不要なものが付いておらず、迷わずに使えるデザインとなっています。
形状もキッチンなどでもおさまりのいい長方形。
色合いも形状もシンプルなため、どんなキッチンにもすっきりおさまってくれるのではないでしょうか。
片手で持てるサイズ感
SVART Nymaltのサイズや重量、消費電力などは以下のとおりです。
- 本体寸法 : 幅17.2 × 奥行12.6 × 高さ28.5cm
- 本体重量 : 2,000g
- 消費電力 : 150W
- 電圧/周波数 : 100V-50/60Hz
- コード長 : 0.8m
サイズ感は牛乳パック2本程度。
重さも2kg程度なので片手で持ち上げることができます。
掃除などのメンテナンスにおいて重すぎる製品だと大変ですが、片手でさっと持てる大きさや重さは長く使ううえでとても助かります。
また、コード長が80cmとなっていますが、必要な長さだけを出して残りの部分は本体裏に巻き取れます。
電化製品のコードが散乱しがちなキッチンでもすっきりと使用することができます。
タイマー付きのカンタン操作
使い方に関しては非常にカンタン。
ムダな装飾やボタンがないため、操作に迷うこともありません。
- 本体上部のホッパーに豆を入れる
- ホッパーをまわして豆の荒さを設定
- GRINDボタンを押す
これだけで自分の好みの挽き具合に豆を挽いてくれます。
毎日お使いで豆の荒さが決まっているのであれば、ホッパーに豆を入れてGRINDボタンを押すだけでOK。
また、30秒までのタイマー付きですので、豆の量に応じて挽き時間を設定しておけば自動的にストップしてくれます。
二人分(コーヒー2杯分)の豆が10秒から15秒ほどで挽けますので、一般のご家庭であれば30秒まであれば必要十分かと思います。
ドリッパーのセットなど、別の作業をしている間に自動で挽いて自動で止まってくれるので、手挽きに比べると格段に時間短縮できます。
エスプレッソにも対応の17段調整
豆の荒さは本体上部のホッパーを回すことで調整できます。
挽き目は17段階で調整でき、好みの挽き目でコーヒーを楽しめます。
もっとも細かい引き目であればエスプレッソも楽しむことができます。
粒度は比較的均一
粒度の均一性がコーヒーグラインダーの性能の指標の一つになりますが、下の写真にあるフレンチプレス用(フィルター用よりも荒い挽き目)の挽き目を見てもらうと、粒度のバラつきは比較的少ないほうではないでしょうか。
粒度の均一性だけでもコーヒーの味には結構な違いがでます。
粒度に関しては、通販サイトでの購入者の声などを見てもなかなかの評判。
より高価な製品よりも粒度が揃っている、細かい粉砕もできると高評価が目立ちます。
また、wilfaではコーヒー豆を挽く際に生じる熱の発生を抑えるよう設計されているので、コーヒーの風味に影響を与えそうなこの点も安心です。
メンテナンスは3分もあればOK
ここまで紹介したとおり、とても使い勝手のいい製品ですが、部品が少なく分解しやすい作りのため、お手入れも非常にカンタンです。
この製品はホッパー、粉受け、コニカル刃がラクに取り外せます。
また、本体も片手で持てる重さ、サイズ感のため、片手でひっくり返して中にたまった粉を掃除できます。
掃除用のハケを一つ持っていれば、それだけで清潔に保つことができ、3分もあればメンテナンス完了です。
唯一の難点は粉受け
コスパの非常に高い製品ですが、難点を強いてあげるとすればプラスチック製の粉受けでしょうか。
粉受けは蓋つきの特異な形状をしており、慣れるまでは挽かれた豆をドリッパーに少し移しづらいです。
ちなみに粉受けをしっかり設置しないと安全装置が作動して、グラインドしてくれません。
金属製のカップなど、他のもので代替しようとすると手で安全装置をおさえる必要があるため、粉受けの変更は現実的ではありません。
慣れてしまえばあまり気にならない点ですが、唯一のマイナスポイントかと思います。
他社製品との比較
ここではスペックや価格などに関して、他社の競合製品と比較してみました(価格、評価は2021/8/5時点のもの)。
wilfa SVART Nymalt | カリタ ナイスカットG | フジローヤル みるっこR220 | デロンギ KG521J-M | ボンマック BM-250N | |
サイズ 重さ | 幅17.2 奥行12.6 高さ28.5cm 重さ約2.0kg | 幅22.9 奥行12.0 高さ33.7cm 重さ約2.3kg | 幅24.5 奥行16.5 高さ36.0cm 重さ約4.6kg | 幅15.5 奥行25.5 高さ38.5cm 重さ約2.8kg | 幅27.0 奥行12.0 高さ36.0cm 重さ約3.9kg |
粒度 調整 | 17段階 | 15段階 | 19段階 | 18段階 | 16段階 |
エスプレッソ対応 | 可 | 不可 | 別売りの刃が必要 | 可 | 不可 |
楽天評価 | ★4.8 | ★4.7 | ★4.8 | ★4.6 | ★4.7 |
amazon評価 | ★4.2 | ★4.5 | ★4.7 | ★4.2 | ★4.4 |
価格(楽天) | ¥18,998 | ¥37,991 | ¥52,800 | ¥23,980 | ¥17,578 |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
SVART Nymaltはコンパクトさや価格的に手の出しやすいコーヒーグラインダーではないでしょうか。
なお、一覧表では表しづらいですが、購入者の声をみると粒度の均一性といった点ではやはり高価な製品ほど優れているという印象です。
デザインやコスト、ご希望の性能などを比較して決定すればと思いますが、SVART Nymaltのコスパの高さは無視できないのではないでしょうか。
おわりに
コーヒーグラインダーには様々なものがありますが、粒度の均一性などをこだわり、本格的なものとなると4万円、5万円やそれ以上するものも多くあります。
もしあなたが毎日の「もっとコーヒーを楽しみたい」とお考えであれば、SVART Nymaltのコスパの高さは無視できないのではないでしょうか。
中途半端な製品で後悔したり後々買い替えたりすことを考えれば2万円程度で本格的なグラインダーが手に入ると思えばお手頃ではないでしょうか。
今後、コーヒーグラインダーの購入を考えておられる方は、ぜひ選択肢の一つに加えられてはいかがでしょうか。
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