言っても聞かない?子どもをやる気にする魔法の言葉がけ

子育て
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子どもに「〇〇しなさいよ!」、「ちゃんと〇〇した?」って言ってもなかなか動いてくれない。
そんな悩みをお持ちのご家庭も多いのでは?

そんな場合、あなたの言葉がけがよくないのかもしれません。

筆者も子どもに言ってから動いてくれるまでに時間がかかり、なかなか動いてくれないことにイライライすることもありました。
ですが、子どもに関するこれまでの研究の結果を見聞きし、「〇〇ちゃんを信じてるよ」と感じさせる言葉がけに変えたところ、面白いくらい子どもが動いてくれるようになりました。

この記事では、子どもが動く気、やる気になる言葉のかけ方を紹介しています。
普段のイライラが少しでも解消されれば、今以上にお子さんのことが好きになれますよね。
よくある親からの言葉がけの何が悪いのかも紹介していますので、思い当たる方はぜひ参考にしてみてください。

普段の言葉がけを見直そう

心配などネガティブな言葉がけはNG

子どもは幼いながらに、親の言葉に含まれるいろいろな感情を読みとっています。
どのような言い方をされているかで、親が自分に対してどのように感じて言葉がけをしているかを理解する力があります。

例えば小学生のお子さんがいるご家庭であれば「明日の準備ちゃんとした?」、「宿題できてる?」といった会話は日常茶飯事ではないでしょうか。
一見、親子の普通のやりとりであり、子どもを心配しての親の好意的な言葉がけのように思われます。
「この子が学校で困らないように」という親心ですね。

でも心配というのは、「この子には任せきれない」、「言わなくてもできるほど信用できない」というネガティブな感情なんですよね。
「明日の準備ちゃんとした?」、「宿題できてる?」は、「言われないとやらないでしょ?」、「どうせやってないでしょ?」というネガティブな感情を多く含んでいます。

子どもはこの言葉から、「パパ、ママは僕のこと信用してない」、「言われなくてもやるよ!」というマイナスな感情を抱いてしまう恐れがあります。
「心配してくれてありがとう!ちゃんとできてるよ!」とはなかなかならないですよね。

もちろん、乱暴な言葉遣いや脅迫的な言葉がけで子どもに言うことをきかせようとするのはもっとNGです。
この記事を読んでいるあなたはそのような言葉がけはされないと思いますが、そんな言葉がけをされている自覚のある方は、即刻見直しましょう。
お子さん自身がお友達に乱暴な言葉を使うようになってしまいます。

最近は言うことも聞かずにスマホやタブレットばかり見ているお子さんも多いですよね

信頼を感じる言葉がけが大切

子どもにとっては、親からの「心配」ではなく「信頼」が感じられることがモチベーションになります。
「親に信じてもらえている」という感情が育児で最も大切と言うことは、育児に関する数々の研究で明確にわかっており、様々な書籍でも紹介されています。

先にも述べたとおり、心配というのは一見、相手を思いやっているように見えます。
ですが心理的には、「信じられないから心配してるんだよ」という「信頼」の裏返しの意味が含まれています。
子どもは幼いながらにその気持ちを理解し、「信じてもらえてない」という感情を抱いてしまうのです。

自分(大人)に置きかえればわかるはず

ここまでの内容は、あなた(大人)のことに置きかえればわかるはずです。

例えばあなたがお仕事をしているのであれば、上司や先輩から、以下のどちらの方法で言われたほうがやる気がでるでしょうか。

  1. 「これあなたに任せても大丈夫かな。無理そうなら他の人に頼むけど」と心配そうに担当を任せられる
  2. 「あなたならこの仕事でも大丈夫よね!」と、自分を信頼して担当を任せられる

多くの人が2番のほうが「やります!」って気になるのではないでしょうか。
大人であれば1番でも「見返してやる!」って意味でやる気をだす方もおられるでしょうが、2番のほうが気持ちよく仕事に取りくめますよね。

夫婦でも旦那さんが自分を信じて任せてくれるってほうが奥さんは気持ちよく取りくめるはずです。
旦那さんに「お前あれちゃんとやってるの?」とでも言われようものなら、不快指数MAXではないでしょうか。

相手から信じてもらえてるか、言葉がけのなかで信頼を感じられるかどうかがやる気に直結します。
これは子育てはもちろん、仕事で後輩や部下のいる方にも共通する言葉がけのポイントです。

じゃあどう言葉がけすればいいのか

ではここから、子どもにどのように言葉がけすればいいのかを紹介していきます。
筆者は実際、このポイントを踏まえて子どもに言葉がけをするようになった結果、小学生の長女も3歳の次女も、以前より格段にすぐ行動してくれるようになりました。

普段の言い方を言いかえるだけでOK

言葉がけをする際、やってほしい行動は決まっているはずなので、その行動を促す普段の言い方を言いかえればOKです。
言葉がけのなかで、「あなたを信じてるよ!」、「信頼してるからね!」という気持ちがわかる言い方に言いかえるということです。

例えば、外食時などに子どもにじっとしてほしい時。
これまでであれば「じっとしなさい!」、「じっとしないと外に連れて行くよ!」と言っていたところを「〇〇ちゃんならじっとできるよね!」といった感じに言いかえてみる。

これだけで子どもが親の言葉から受けとる印象はかなり違います。
このときはもちろん、笑顔で穏やかな言い方で言うのもポイントです。
怒った表情で言っていると「本当に信じてくれてる?」と感じちゃいますからね。

「宿題した?」というのも「〇〇くん、宿題できてるよね!」と笑顔で言ってみましょう。
もしこの時点で宿題をしていなくても、「ママは僕がちゃんと宿題する子だと信じてくれてる!がんばろう!」と前向きな気持ちになります。
「宿題した?」の裏にある「どうせしてないんでしょ?」という感情を受けとるのとは雲泥の差ですよね。

この記事を読んでお子さんとの接し方を一から見直そうと感じた親御さんであれば、以下の書籍がオススメです。
この中では「子は親の鏡」という詩が紹介されており、我が家ではこの詩を冷蔵庫に張っているほど、子どもとの接し方を改めさせられる内容となっています。

著:ドロシー・ロー・ノルト, 著:レイチャル・ハリス, 翻訳:石井 千春
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ちなみに言葉がけ以前に、「言われる前に自分から動いてほしいんだけど」と思っている親御さんは以下の記事が参考になります。
子どもとの接し方って、カンタンな工夫で大きく改善できたりするので、気になる方はチェックしてみてください。

言葉がけする前に一呼吸

普段の言い方を少しかえるだけですが、慣れるまでは普段の言葉遣いがでてしまうものです。
そのため、言葉がけする前に一呼吸し、「どう言えばいいかな」と考えてから言葉にする必要があります。

サッカーなどのスポーツのように瞬間瞬間で状況がかわり、一瞬指示するのが遅くなったら手遅れ、ということは子育てではありませんよね。
一呼吸して考えて、子どもが親からの信頼を感じられる言い方で接する。
これだけで親子ともにストレスが軽減できるはずです。

おわりに

あなたが日本語を話せるのはなぜですか?
それはあなたが日本語を話す家族や友達に囲まれているからですよね。
だからあなたのお子さんも日本語を話すことができます。

では、あなたのお子さんが普段から「親から信頼されていない」と感じているお子さんならどのように育ってしまうでしょうか。
おそらく、あなたのことも他の家族のことも、友達のことも信じることができない人間になってしまうのではないでしょうか。

子どもにとって、どのような環境で育つかはその子を形成するうえでとても重要です。
子どもを信頼を感じられる環境にしてあげることで親子の絆を深め、豊かな人間性を育んであげましょう。

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