関西在住の方であれば、和歌山にあるアウトドア施設、南紀串本リゾート大島が気になっているキャンパーさんも多いのではないでしょうか。
一方で、料金設定が少し高めに感じる方もおられるかと思います。
筆者は先日、ここのキャンプサイトをはじめて利用し、「値段は少し高いけどそれに見合った満足感」を得られました。
そこでこの記事では、リゾート大島の紹介や利用時の注意点、記事の最後には良かった点や悪かった点をお伝えします。
リゾート大島が気になっている方はぜひチェックしてみてください。
南紀串本リゾート大島とは
リゾート大島は、和歌山県串本町内にある大島という島にあるアウトドア施設です。
所在地:和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035-6
大阪市内から車で3時間〜3時間半程度。
阪和自動車道から南紀田辺ICで紀勢自動車道(無料区間)につながり、すさみ南ICでおりて下道を40分ほど走れば到着です。
全体的に芝生で構成された広大な施設内には、キャンプサイトだけでなくグランピングやコテージなども設置されています。
露天風呂や夏場は嬉しい無料シャワーなどもあり、音楽やアイドリングなどの騒音が厳禁となっていますので、快適で静かな時間を過ごすことができます。
ペットの連れこみも可能です。
サイトマップ
こちらがサイトマップです。
東西南北が逆で、左側が東側になっています。
受付
施設に入ると、はじめに駐車場と管理棟が現れますので、ここでチェックイン(受付)を行います。
はじめて利用される方は、施設利用のための4分ほどの動画を見る必要があります。
その後、受付と料金の支払いを済ませ、施設利用時の注意点の説明を改めて受け、チェックイン完了です。
チェックインを済ませればサイトは自由に選べますので、場所にこだわりがある方は早めのチェックインやアーリーチェックインを行うのがオススメです。
チェックイン、チェックアウト時間
キャンプサイトのチェックイン、チェックアウトの時間は以下のとおりです。
・チェックイン :13:00〜17:00
・チェックアウト:8:30〜12:00
コテージやグランピングなど、キャンプサイト以外のチェックイン、チェックアウトの時間は以下のとおりです。
・チェックイン :15:00〜18:00
・チェックアウト:8:30〜10:00
キャンプサイトは東側の広々とした敷地
管理棟の近くにはグランピングやコテージが配置されています。
キャンプを利用される方は東側の広々とした敷地からサイトを選べます。
サイトは予約時のあき状況から、以下のサイトを選択できます。
>>あき状況はこちらをチェック
- 通常サイト、通常ワイドサイト
通常のサイト、ワイドサイトは約1.5倍の広さ - 展望サイト、展望ワイドサイト
海の見える眺めのいいサイト - 広々直火サイト
ワイドサイト並みの広さで直火OKのサイト - ソロ・デュオサイト
1,2名で楽しまれる方向けの木に囲まれた静かなサイト - 電源サイト、電源ワイドサイト
AC電源が使えるサイト、ワイドサイトは約1.5倍の広さ - 炊事場付き電源サイト
炊事場もAC電源も付いているサイト、広さは通常サイト並み
サイトごとの料金
利用料はレギュラーシーズン、ハイシーズン、トップシーズンで金額が変動します。
通常の広さのサイトとワイドサイトは同額なので、予約があいていれば迷わずワイドサイトを利用したいですね。
参考にレギュラーシーズンだと、以下の金額になります。
連泊される場合は、連泊割が適用され、2泊目以降が10%引きとなります。
- 通常サイト、通常ワイドサイト、ソロ・デュオサイト:1,980円
- その他のキャンプサイト:2,420円
- コテージ:7,700円
- ログハウス:11,000円
- グランピング:19,800円
レギュラーシーズン、ハイシーズン、トップシーズンについては、公式サイトをご参照ください。
土曜日や祝前日がハイシーズン、連休や夏休みがトップシーズン、その他がレギュラーシーズンといった感じです。
筆者は通常サイトの金曜(レギュラーシーズン)、土曜(ハイシーズン)の2連泊で以下の金額となりました。
1泊目:1,980円(大人レギュラーシーズン)×2人+1,100円(小学生)=5,060円
2泊目:2,640円(大人)×2人+1,100円(小学生)=6,380円
合計:5,060円+6,380円×0.9(連泊割)=10,802円
金額的には決して安くはないという印象です。
ただし環境が良く、設備も充実しているので、決してコスパが悪いとは感じませんでした。
キャンセル料は20日前から発生
キャンセル料の規定は以下のとおりです。
- 20日前:10%
- 5日前:30%
- 前日、当日:60%
- 当日17時まで連絡なし:100%
20日前からは日程変更もキャンセル扱いとなり、キャンセル料が発生するので要注意です。
施設紹介
キャンプサイトは芝生で広々快適
キャンプサイトは全面が芝生で構成されています。
養生されている区画なども見られ、しっかりと手入れされている印象を受けました。
通常サイトで広さは80m2程度。
筆者の場合、ミニバンを停めて大きめのテントとタープを十分に設営できる広さでした。
地盤はサラサラの砂というよりは少し粘土っぽく、ペグを打ち込みやすいですが、しっかりと固定できていい感じでした。
海が近く風が強くなることもあるので、ペグはしっかりと打ち込みたいですね。
どのサイトも車の乗り入れOKで、広さも十分。
ワイドサイトになると値段はかわらないにも関わらずかなりの広さで、1グループでの使用であれば、その広さを持て余すくらいの印象でした。
ペットの同伴OKなので、ワンちゃんを連れてきている方も多く見られました。
グランピングは設備充実
グランピングは5サイトあります。
筆者が宿泊した際はグランピングを利用されている方はおられませんでしたが、調理器具やハンモックなど、設備は充実しているように思われます。
食材がついていて、焚き火も楽しめるので、アウトドア入門の方でも楽しめるはず。
室内(テント内)は冷暖房も完備されているので、冬キャンプを楽しんでみたいという方にもオススメです。
なお、グランピングはペット同伴不可ですので、要注意です。
コテージはペットOK
コテージやログハウスも20棟ほどあり、広さや設備から、ご自身の希望にあったものを選ぶこともできます。
一部のコテージなどではペットの同伴がOKで、サイト内にドッグランがついたトレーラーハウスなんかもあるので、ワンちゃん連れの方にもオススメです。
なお、一番大きいログハウスはお風呂もついているなど設備が充実していますが、ペット同伴はNGなので要注意です。
露天風呂、貸切風呂は海も星も見える
露天風呂と貸切風呂は太平洋に向かって視界がひらけています。
また天井もひらけていて、夜には満点の星を楽しむことができます。
入浴料は、1泊分で大人600円、小学生300円。
入場時にお金を支払えば、1泊のうちに何度でも利用可能です。
シャンプー、リンス、ボディソープは準備されていました。
ちなみに貸切風呂は、上記入浴料にプラス1,200円が必要で時間指定制(50分)となります。
シャワーは無料で使える
管理棟の裏手にあるシャワーは無料で使用可能です。
市民プールのシャワーのような感じで、複数のシャワーが簡単に仕切られています。
汗をかく夏場やお子さん連れの方には、シャワーが無料で使えるのはとてもありがたいですね。
炊事場はお湯が出るところも
炊事場は場内に4つ点在しているので、どのサイトからも結構近い距離に設置されています。
よく管理されていて、清潔に保たれている印象を受けました。
いくつかの洗い場ではお湯も出るので、寒い時期にはありがたいです。
なお、敷地中央の一番大きな炊事場にはペットの洗い場や足洗い場も設けられていました。
売店、レンタルも充実
管理棟にある売店は薪や炭などが販売されているので、万が一の忘れ物でも安心。
カセットコンロ用のガスボンベや着火剤、氷なども販売されていて、連泊で足りなくなったものを買い足すこともできます。
アルコール類やカップラーメンなどの軽食も販売されています。
レンタル品も充実していて、テントやタープ、BBQコンロ、焚き火台、ランタン、毛布、各種調理器具など、キャンプに必要な主なものをお借りすることができます。
これだけ売店とレンタルが充実しているので、もし忘れ物があっても「また車を出さなきゃ」ってならないので安心ですね。
炭入れが点在してるのがありがたい
使用済みの炭を捨てる炭入れが3箇所に点在しているのがとてもありがたかったです。
キャンプ場によっては炭入れが1箇所にしかなく、焚き火台を遠くまで運ばないといけないところもありますよね。
ここではどのサイトからも結構近い位置に炭入れが設置されていて、コテージなどからもアクセスしやすい場所にも設けられていました。
ワンちゃんづれに嬉しいドッグラン
ドッグランは敷地の一番東に設置されていて、ワンちゃんが走り回れる広さが確保されていました。
入場の門も二重でしっかりとしていたので、安心して利用できます。
ランドリー、ドライヤー、携帯充電は有料
ドライヤーなどの施設は有料となります。
筆者は電源のない通常サイトに宿泊したので、ドライヤーを利用することに。
使用量は100円で10分。
家族4人でちょくちょくお風呂に入っていたので、それなりの小銭が必要になりました。
使いやすいゴミステーション
ゴミステーションは管理棟前に設置されています。
入場時に燃えるゴミと資源ゴミ(缶、ビン、鉄クズなど)それぞれのゴミ袋をいただけますので、それを利用して分別していきます。
これらのゴミは、ゴミ袋のまま捨てることができます。
また、ペットボトルや段ボールなどは、それぞれの回収箱が用意されていますので、分別もわかりやすいです。
中に入って分別作業できるだけの広いゴミステーションですので、とても使いやすかったです。
アクティビティも可能
海が近いということもあり、アクティビティが充実しています。
有料ですが、申し込めば自然に囲まれた土地でのアクティビティを楽しむことができます。
筆者が訪れた際にはカヤックやサップ、トレッキングなどが開催されていました。
また、トルコランプ手作り体験もあり、筆者の子どもはこちらに興味津々でした。
時期によってアクティビティの内容は変わるようですので、気になる方は訪れる前にチェックして、ぜひ申し込んでみてください。
利用上の注意点、おすすめポイント
騒音厳禁で静かな空間
場内は音楽、ラジオ、テレビ、発電機、アイドリングおよび大声での会話など、まわりの人の迷惑となりうる騒音が終日一切禁止とされています。
筆者はキャンプでは静かに過ごしたい派なので、このようなルールは嬉しいです。
反対に、キャンプでは音楽をかけたり、大勢ではしゃぎたいという方には窮屈に感じるかもしれませんので、あまりオススメできません。
22時には完全消灯
場内は22時から翌朝6時が消灯時間となっています。
21時からが減灯時間となり、外の灯りは最小限とし、食事の片付けや寝る準備をはじめる時間となります。
22時以降の消灯時間になると、外の灯りはすべて消し、できるだけ物音をたてないようにすることとなっています。
当然、消灯時間中の車両の移動は禁止となります。
子どもと早い時間に寝ることの多い筆者としては、この点もありがたかったです。
都会では見れない満点の星空
大自然に囲まれた土地で見る星空は圧巻でした。
空全面に星が輝いて、子どもたちも大喜びでした。
この星空は露天風呂からも見ることができるので、湯船につかって海の音を聴きながら星を眺めるという、なんとも贅沢な時間を過ごすことができます。
アーリーチェックイン可能
アーリーチェックインは、前泊されている方がおられない場合に可能なため、事前の予約はできないようです。
ただし利用は可能ですので、アーリーチェックインしたい方は、前日の午後以降に電話での確認となります。
アーリーチェックインされる場合は9:00から入場可能となります。
金額は1,000円、ワイドサイトの場合は2,000円となります。
ちなみに30分前(12:30)のチェックインなら300円で可能なようです。
子連れなら遊び道具を持参したほうが
ここまで紹介したように、大自然に囲まれた広大な敷地で静かに過ごすことができますが、子どもの遊ぶ施設などはありません。
そのため、「子どもが退屈するかも」という方は遊び道具を持参されるのがオススメ。
筆者もボールとフリスビーで子ども達と遊ぶ時間が結構ありました。
悪天候に備えてテントの中で楽しむお絵描きグッズや絵本なんかがあってもいいですね。
トラブル時の緊急連絡可能
管理棟(売店)にスタッフが常駐されているのが19時までですが、それ以降でもトラブルなどがあれば緊急連絡が可能です。
キャンプだと「消灯時間なのにまわりがうるさい」といったことや「子どもがケガをした」といったトラブルも考えられますからね。
緊急連絡先があるというのは安心できますよね。
花火は手持ちならOK
花火は手持ち花火なら21時まで楽しむことができ、花火用のバケツをお借りすることもできます。
なお、花火をされる際は芝生を燃やさない、煙の向きで他の方の迷惑にならないなどの点は注意して楽しみましょう。
天候に要注意
筆者は2連泊しましたが、2日目の晩から3日目の朝にかけて天気が大荒れとなりました。
もともと降水確率が50%程度で雨が降る想定はしていましたが、雨以上にキツかったのが強風。
まわりを海に囲まれている地形上の影響か、春先にもかかわらず台風並みの強風が夜中から朝方まで長時間にわたって続きました。
正直いって小さな台風よりもかなり強い風が吹き続け、テントがバタバタと鳴り続けた感じです。
大島に特化した風の予報などはなかなか天気予報でも把握できないのが辛いですね。
立地上の問題かわかりませんが、テントやタープを設置する際は、悪天候にも備えて深めにペグを打ち込んでほしいです。
また、夜にかけて天気が怪しくなってきたら、食器類などはテントや車の中に収納しておいたほうがいいかもしれません。
到着時の天候が良くても、念のためと思って対策しておくことをオススメします。
20日前からキャンセル料が発生するため、多少天気が崩れそうでも決行される方が多いでしょうから、特に初心者キャンパーさんなどは注意が必要です。
ちなみにコスパのいいペグならSoomloomのスチールペグがオススメ。
筆者も使用していますが、スチールで丈夫なため、強風に煽られてもビクともしません。
スチールなので少し重さがありますが、長さも複数から選べるため、「今使っているペグじゃ少し頼りない」とお感じの方にオススメです。
車で10分強のところにスーパー、ホームセンターあり
大島から出て串本町本土に戻ればすぐにスーパーとホームセンターがあります。
敷地内の売店でもある程度のものは揃えられますが、もし買い出しなどが必要であっても車で10分ちょっとで行けるので安心です。
帰りはカフェで昼食もオススメ
大島からの帰り道には素敵なパン屋さんがありました。
パンは全体的に菓子パンが多めな印象でした。
10:00からはカフェも開店するため、帰り道に昼食をとるのみピッタリ。
昼間は結構な人で賑わっていたので、近所の方々にも人気のお店かもしれません。
気になる方はぜひ行ってみてください。
まとめ:家族づれ、静かに過ごしたい方にオススメ
リゾート大島の良かった点、悪かった点を以下にまとめます。
良かった点
・大自然の中で静かな時間を過ごせるのは最高
・危険な場所なども少なく、家族づれにもオススメ
・満点の星空を眺めながら露天風呂にも入れて大満足
・炊事場などの施設や売店も充実
悪かった点
・利用料は若干高め・ドライヤーなども有料
・悪天候時は荒天となる恐れがあるので要注意
トータル的には値段に見合った充実感が得られて、満足度は高めでした。
今回は春先に訪れましたが、あの星空と露天風呂を楽しめるなら夏場などにまたリピートもありだなと感じるキャンプサイトでした。