はじめに
こんにちは、ロア(@roa_garnet)です。
読者の皆さんは会社の上司とうまく関係を築けていますか?
なかには「あの人の下で働くのがストレスの原因」、「早く定年していなくなってくれないかな」、「あの人と働きつづけるなら異動や転職も….」と、上司に対して非常にネガティブな感情を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本稿では社会人生活をはじめて10年以上が経過し、これまで様々な上司のもとで働いてきた筆者が、将来、自分がそんな上司にならないために「こうしておいたほうがいいかも」と感じたことを紹介いたします。
・将来、若手が気持ちよく働ける上司になりたいとお考えの方
反面教師にしたい上司
私がこれまで一緒に仕事をしてきた上司の中には、反面教師にしたいと思う方が数名いました。
その理由は以下のようなものです。
- 部下に言っていることを自分はやらない。
- 机の上が散らかっている。PCのフォルダ管理も苦手。
- 自分で決断しない。どうかな?といつも他人任せ。
- 自分の苦手な分野を取り入れようとしない。
上司としてどうなんだ?という項目もありますが、責任者の方ばかりではないのでこんな感じです。
具体的には以下のケースをよく覚えています。
- 「議事録は会議が終わったらすぐに作りなさい」と部下に言っておいて、自分は次回の会議の直前まで議事録を作らない。
- 机の上が散らかっていて探している資料がすぐに出てこない。フォルダ整理も適当にファイルを突っ込んでいるだけなので、他の人がそのファイルを探し出せない。
- 自信のないことは全て他の人の顔色や意見を伺っている。ひどい時には他の人の意見を途中から自分の意見のように話し、体裁を保っている。
- 新規事業や新体制の組織でそれまで自分が専門にしてこなかった分野は「自分のやることではない」と決め込んで結局何もしない。
信頼してる上司にがっかりした件
上記で紹介した方とは別に、私には信頼を寄せている上司がいます。
付き合いも長いので気兼ねなく毎日日常会話などのコミュニケーションをとります。
私自身もその上司からの信頼を感じており、信頼されているから仕事を頑張ろうと思える面もあります。
建築の構造設計という仕事柄、上司には当然技術面でも信頼できないと、いくら人間性が良くても全幅の信頼を寄せるのは難しいところがあります。
この上司に対しては、技術面でも人間性の面でも信用をおけると感じていますが、最近になってがっかりした件がありました。
こちらからの提案に対し、「自分が若い頃はそんなことしてもらってないから」と言うことで、相手にされないことがあったのです。
立場や年齢の変化に伴い考え方は変わる
仕事で年長者の方と接すると、どうしても納得いかないことが読者の皆さんもあるのではないでしょうか。
ただ、私がそのような時に思うのは、「この人は10年前はこんな感じだったか?」といった違和感です。
仕事では、年齢や実績に応じて、どんどん昇格していく方もおられると思います。
それに伴い、当然責任が大きくなります。
そうなると、若い頃の理想や希望をずっと持ち続けるのは難しく、若手との考え方にギャップが生まれることもあるのでしょう。
前述の「自分が若い頃はそんなことしてもらってないから」と言った上司も、若い時には「上司にこうしてほしい」と考えていたのではないかと思うのです。
ある方は、自分が50代に差し掛かり、定年が見えてきたことで、もう自分から積極的に動いて会社や社員のために頑張る元気がないとも仰っていました。
定年が見えると波風立てずにこのままいこうという思いも芽生えるのかもしれません。
若手にとっていい上司とは
立場や年齢に応じて考え方が変わるのはある意味しかたがないのかもしれません。
ただ、しかたがないと割り切って、若手の思いを無下にしたり、理解しようともしないのは違うかなと思います。
そこで私がふと考えたのが、「自身が若い時に上司に対して感じたこと、こうしてほしいと思ったことは記録しておいたほうがいいんじゃないか」ということです。
自身が昇格したときや年齢を重ねたときに見返すことで、「若い時はこんなくだらないことを考えてたのか」とか「自分もこう感じていたから若手に対してこうゆう取り組みをしたほうがいいかな」とか、何か考えるきっかけにしてはどうかということです。
若手に寄り添って、気を使うばかりがいい上司とは限りませんが、ある程度の共感を持った付き合いは大切ではないかなと思います。
私自身がこれまでの経験で感じたのは、上司や同僚に信頼されていると思えるか否かは、仕事の効率に大きな差が出るということです。
周囲との信頼関係を築ければ、自信にも繋がり、能力の向上にも繋がると思っています。
また、仕事を効率的に進めるという意味では、「見て覚えろ」、「経験して覚えろ」というのは非効率に感じます。
現在私は若手職員に対して、業務の本当の初歩的なところを伝える勉強会を定期的に開催しています。
そこでは私自身が「入社当初にこうゆうのを教えてほしかった」と感じた部分も伝えるようにしています。
自分で経験して覚えることが大事なのはわかりますが、ある程度は教育で伝え、基礎を作ってあげたほうがその後の成長は格段に早いと思っています。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回私がこのようなことを紹介したのは、嫌いと思っている上司であったとしても、一緒に仕事をしてきた人の影響を誰しも受けるということを感じたのがきっかけです。
一緒に仕事をした時間が長ければ長いほどその影響を受けてしまうでしょう。
そして自分が上司の立場になった時に、気づかないうちに上司にされてきた不快な対応を自分も部下にしてしまうのではないかという恐れからです。
そのために記録をとって、若い時の自分が上司に対してどのようなことを考えていたかを思い出すのは重要なことではないかと考えています。
このような思いに共感いただける読者の方にとって、本稿が会社での良好な人間関係の構築や将来設計に少しでも役立てば幸いです。
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